ハロウィン 98.11.14
今日はハロウィンだ。セキュリティが良すぎて子供が入って来ないアパートを後に上司宅で奥様と過ごすことにする。
この8月に赴任して来た彼女は上司の奥様と言っても年齢も近いせいもあってか、気楽にお付き合いできる親しみやすい人である。
初めてのハロウィンに備え、玄関に骸骨、カボチャ、窓にディスプレーをし、お菓子を買い込んだ彼女だが、頼りにしていた娘さんはお泊まりでハロウィンパーティ。ご主人はうちのダンナと共々フロリダへの出張で、1人になってしまった。
かく言うわたしも、去年は幾らばかし菓子を買い、夫のいない初ハロウィンを1人で過ごしたが、誰も訪れなかったことは先に書いた通りである。(夫はこの時期は毎年出張であるらしい)
さあ、女二人の本格的(!?)ハロウィンの初体験だ。
4時過ぎに、彼女がわたしをピックアップに来る。行きしなに【セーフウェイ】で中華総菜をテイクアウトすることにする。女二人、夫がいなければ料理などしない。
【セーフウェイ】の広い駐車場に山の様に積んであったカボチャも、さすがに今日は売れたと見え、転がっているといった感じだ。
初めてこれを見た時は、駐車場にカボチャの牧場が出来たのかと思った。柵で囲われ地面に野放図に積み転がっている大・中・小のオレンジ色のカボチャを見たら、魔法使いのおばあさんも馬車は出来るがネズミが足りないと言うに違いない。
何台もあるレジにも1人だけ仮装している店員がいた。ちょっと熟年のお姉さんだが、胸の空いたピンクのドレスで仕事をしている。
心なしかその列は男性客が多い。すでに私達はコートを羽織っているのにドレスから出た腕は寒くないのだろうか。
あいにく、今日は小雨模様である。
上司宅にて、総菜を「チン」して食べはじめた6時頃、「来た!!」「子供だ子供だ」、私がドアを開ける、家のオーナーであるハサマさんがお菓子のかごを持って走る。
子供達の言う「Trick or Treat」(意訳すると”キャンディくれなきゃいたずらするぞ”)は早くて聞き取れなかったり、聞き取れたり。
たいがいが2人から5人ぐらいでまとまって来る。。コスチュームは思い思い、アメラグのユニフォームから来ぐるみ状態で目しか出ていない子までいるが、女の子は顔にペイントをしてぴったりタイツとミュージカルの「キャッツ」タイプが多い。そして手にはとんでもなく大きなキャンディ回収袋を持っている。
7時ともなると応対しながら夕飯が食べられると思っていた私達はテーブルに座ったと思うとドアに走る。私はカメラも用意していたのだが、下手な英語を切り出す間もキャンディをGETした彼らは次の家へ向かう。唯一撮れた一枚の勝因は彼らがまだよちよち歩きだったことだ。付き添いのお母さんに許可をもらった。小さな子供もノックを自分でして訪れるが離れたところには必ず保護者がついている。推察するところ5,6才までの親は、玄関から見えるところで見守っているようだ。
女二人としては子供がかわいいのはもちろんのこと、父親のかっこいいことで大いに盛り上がった。しかし団体さんに付き添ってきた”ジェイソンマスク”の親父2人は戴けない。ハロウィンでない日に巨体二人があの恰好で敷地に入ってこられれば間違いなくブッパナシていたと思う。(銃があれば)
正の字で数えていたら全部で50人。
多いのか少ないのか。 去年のこの邸宅に住んでいた元の上司は100人来たという。天気が祟ったのか、いやカボチャに電気を入れた方がいい、ディスプレイはもっと派手に。お茶を飲みながら4人で検討をする。
どこかアクセスカウントの向上に似ている。 |