イッチン盛り技法のデモンストレーション


UP2010.09.05


ポーセリンアート茉莉花の清水先生の所属する
【P.Aマスターズクラブ】 の展示会が
http://www.china-masters-club.jp/

品川のホテルパシフィック東京であった。

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"International Porcelain Artist & Teachers"の資格を持つ方の会だそうだ。
世界レベルのポーセリンアーティストの展示会とあって、技術面はもちろんのこと
感覚的にすごい作品をたくさん拝見できた。

    案内ハガキ 
 
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展示物の写真は、後日作品集の出版があり撮影は出来なかったが
会場は満員盛況。

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そしてわたしのお目当ては絵付けのデモンストレーションの見学。
1日3回、7つのテーブルでいろいろな先生のテクニックが拝見できる。

清水先生から
  ”オールドノリタケの技法、イッチン盛りもあるわよ”  
と、教えていただいていたので、その開催時間にあわせて会場に行き
かぶりつき(?!)の場所を陣取れば。。。。。。。。。。。。。。。

そのテーブルは清水先生の門下、茉莉花生徒で埋まっていた。
p( ̄o ̄)qオ!!w( ̄0 ̄)wオ!!o( ̄o ̄v)ツ!!

開催時間前には、イッチン盛りの横山先生に清水先生が
”うちの子たち賑やかで・・・(申し訳ない?)”と挨拶までしてくださった。

同じ時間帯にラスターのデモンストレーションをされる清水先生。
手間のかかる生徒で申し訳ない。 m(_ _)m



こちらが現在のイッチン盛り

▼【イッチン盛を生かして】横山千里先生
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上金盛り(もしくは台白)という粉をフノリと水で練ったもの<イッチン絵の具>を
口金の先から絞り出し

こんな風にして、盛り上げる。

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絞り出したピンクの部分が焼成されると・・・・・

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▲ちょっと見えにくいかもしれないが お皿の1/4、3時〜6時部分
透明(乳白色?)の盛り上げに焼きあがる。

その上に金彩を施すとお皿の3/4、6時〜3時までの金盛り上げになる。

▼下の写真、向かって左の四角の陶版には、
オールドノリタケでは泥しょう盛りと呼ばれる技法で 
 菊の花 

筆で菊の形に置いたあとに、イッチン盛りで菊の輪郭などを盛っている。
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▲菊の泥しょう盛りも、金盛りも、オールドノリタケコレクターなら
見覚えのあるデザインであることはお分かりかと思う。

<イッチン絵の具>は乾くと固まる。

絵の具を入れた乳鉢は乾燥しないように濡れタオルをかけ
口金の先もマメに手入れをしなければならない。

オールドノリタケのイッチン盛りは、渋皮紙の先に口金であるが
先生使用はカッパ紙。紙の硬さが丁度良いそうである。

その絞り出しに挑戦させていただいたが、思ったように出ない。
<見る>と<する>の差は大きい。

しかし、横山先生の盛りの速いこと。

オールドノリタケも手練れの職人がこんな風にちゃかちゃかと
盛っていたのだろうなあ。

わたしが、5月の茉莉花お教室展に出品した際に
ホワイトエナメルと針を用いて金盛りとジュールを施した作品を作成したが
時間がかかった割りに焼成後の盛り上げの高さ出なかったのだが
この方法を習得すればもっと短い時間で高さのある盛り上げが出来そうだ。


まずは必要な材料とお道具を揃える小遣いの捻出から。



     





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